悪人
2007
朝日新聞社
朝日新聞社
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![あらすじ](../img/henshu2.gif)
すべては、ひとつの殺人事件から始まった。土木作業員の清水祐一は、出会い系サイトで知り合った保険外交員の石橋佳乃を殺害してしまう。当初容疑がかけられたのは佳乃が好意を寄せていた大学生、増尾圭吾だった。しかし捜査の手はやがて祐一にも及ぶこととなる。時を前後し、同じく出会い系サイトを通じて連絡をしてきた馬込光代と出会った祐一は、彼女と一緒に逃避行の旅に出る。毎日出版文化賞と大佛次郎賞をダブル受賞した代表作。
![担当編集者による作品紹介](../img/henshu.gif)
![新聞社で小説を書くのであれば、なにか事件を扱った作品にしたい―はじめての打ち合わせで具体的な構想をいただき、いまから思えば、その時点で〈現在〉までのレールが決まっていたのではないかとさえ思えてしまうほど、それは魅力的な題材でした。「タイトルは『悪人』です」と伝えられたときには、全身に鳥肌が立ちました。程なくして原稿をいただき、間違いなく後世に残るであろう作品になることを確信して舞い上がり、連載終了したときには、もう何も言うことがありませんでした。ゲラを読むたびに、立場を忘れて会社で涙したのも忘れられません。](hensyutxt/akunin.gif)
(朝日新聞出版 I )