春、バーニーズで
2004
文藝春秋
文藝春秋
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聖蹟桜ヶ丘に暮らす筒井は、妻とその連れ子、そして義母と暮らしていた。ある日買い物に出かけた新宿のバーニーズで、かつての同棲相手であるオカマと遭遇するのだが。あれから数年、『最後の息子』の主人公・ぼくが家庭を持ち、妻や息子と暮らす日々の中でふと頭に浮かぶ「あの時、こうしていなかったら」という思いや、いつもと違う時間を描く連作短編集。他に恋人と楽園のイメージを語り合ったひとときを回想する短編『楽園』を収録。
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![『春、バーニーズで』は芥川賞受賞第一作として書き始めた小説で、デビュー作の『最後の息子』とも作品世界がつながっています。黒字に銀色の装幀、キャッチフレーズは「小説を、贈る。」、隠しテーマは「もうひとつの時間」…。シンプルだけれど奥行きがあって、吉田さんの魅力が凝縮された一冊です。西島秀俊&寺島しのぶ主演で映画にもなったんですよ。楽しかったですね。きのう見た夢のようです。](hensyutxt/haru_ba-ni-zude.gif)
(文藝春秋 Y)