森は知っている

2015
あらすじ
宿敵デイビッド・キムと初対決!

南の島で智子ばあさんと暮らす17歳の鷹野一彦。転校生の噂話に興じ、初恋に胸を高鳴らせる普通の高校生活だが、その裏では某諜報機関の過酷な訓練を受けている。ある日、同じ境遇の親友・柳が一通の手紙を残して姿を消した。逃亡、裏切り、それとも? その行方を案じながらも、鷹野は訓練の最終テストとなる初ミッションに挑むが……。
産業スパイ“鷹野一彦”シリーズ第2弾!
担当編集者の話
新作に挑む高揚感からか、美味い食事と酒への期待感からか、かなり浮かれて臨んだ沖縄本島→石垣島→竹富島を巡る取材旅行。那覇到着後、さっそくソーキソバで小腹を満たし首里城散策、そして夜は知る人ぞ知る山羊料理の名店へ。山羊刺し、山羊炒め、山羊汁など、次々にディープ沖縄の味を堪能したのですが……強過ぎたんでしょうか、山羊の栄養が。精力つき過ぎ? 翌朝、「なんか怠いんですよね」と言い合う吉田さんと私。その後どこへ行っても何を食べても膨満感というか倦怠感というか、妙に体調が優れないまま全行程を終了。文字通り“消化不良”? あの取材を思い出すたびに、The Rolling Stonesのアルバム『山羊の頭のスープ』の収録曲「悲しみのアンジー」が頭に鳴り響くのです。山羊の食べ過ぎに注意しましょう。トホホ……。

幻冬舎 C

森は知っている

吉田 修一  
定価(本体1500円+税)
幻冬舎

森は知っている

吉田 修一  
定価(本体650円+税)
幻冬舎文庫