うりずん

2007
光文社
日本一や世界一を目指しているわけでもない。しかし、ひとつのことに打ち込んできた、無心になって楽しめた若き日々を、大人になって回想する男たち。『野心』、『解雇』などのタイトルで、写真家の佐内正史が写真を、吉田修一がショートストーリーを手がけたコラボレーション作品。二人が共にスポーツの風景をクリエイションに収めている。
「スポーツのある風景」をテーマに、写真家・佐内正史と小説家・吉田修一が、「キャッチボール」して生み出した二十の掌編。月刊スポーツ誌「VS.」(バーサス)連載第一回目写真は、公園でゲートボールに興じているお年寄りたち。そこからどんな文章が生み出されるのか!? 編集部こぞってワクワク楽しみに。〈こつん、こつんと、さっきから奇妙な音がする。〉で始まる「部活」が届き、感嘆、納得、恍惚……。一同さまざまな読後感を得たのでした。

(光文社 H)

『うりずん』

吉田 修一  
定価:800円(税込)
光文社文庫

『うりずん』 [単行本]

吉田 修一  
定価:2,100円(税込)
光文社