橋を渡る

2016
文藝春秋
ビール会社の営業課長、明良。
部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?
都議会議員の夫と息子を愛する篤子。
思いがけず夫や、ママ友の秘密を知ってしまう。
TV局の報道ディレクター、謙一郎。
香港の雨傘革命や生殖医療研究を取材する。結婚を控えたある日……
2014年の東京で暮らす3人の選択が、
未来を変えていく。
担当編集者「ここだけの話」
吉田さんの本の装幀は、ぐっと心に入りこんで忘れられないものばかり。今回は、「一見古風なタイトルなので、逆にメタリックに……」とのお言葉をヒントに、東海道新幹線の車窓から切り取られたこの瞬間をチョイス(所幸則『EINSTEIN ROMANCE』より)。2014年の東京で暮らす3人の男女のさまざまな選択が、未来を変えてゆく……という、仕掛けに満ちた物語にふさわしいものになりました。主人公の一人・謙一郎が、新幹線からちらっと見える「その家」を長年、気にかけてきた場面も、こんな感じかも。ちなみに吉田さんご自身は、「品川から新横浜で見えるいろんなマンションの部屋の中」を眺めるのがお好きだそう。そんな作家らしい好奇心が、本作のリアルさの源にちがいない、と納得です。(文藝春秋 T)

(文藝春秋 T)

橋を渡る

吉田 修一  
文藝春秋
KR

다리를 건너다

요시다 슈이치  
kyobobook.co.kr