森は知っている

2015
南の島の集落で、知子ばあさんと暮らす高校生の鷹野一彦。
東京からの転校生・詩織の噂話に興じるような、一見のどかな田舎の高校生活だが、その裏では、ある組織の諜報活動訓練を受けている。
ある日、同じ訓練生で親友の柳勇次が、一通の手紙を残して姿を消した。
逃亡、裏切り、それとも?
その行方を案じながらも、鷹野は訓練の最終テストとして初任務につくが――。
担当編集者「ここだけの話」
新作に挑む高揚感からか、美味い食事と酒への期待感からか、かなり浮かれて臨んだ沖縄本島→石垣島→竹富島を巡る取材旅行。那覇到着後、さっそくソーキソバで小腹を満たし首里城散策、そして夜は知る人ぞ知る山羊料理の名店へ。山羊刺し、山羊炒め、山羊汁など、次々にディープ沖縄の味を堪能したのですが……強過ぎたんでしょうか、山羊の栄養が。精力つき過ぎ? 翌朝、「なんか怠いんですよね」と言い合う吉田さんと私。その後どこへ行っても何を食べても膨満感というか倦怠感というか、妙に体調が優れないまま全行程を終了。文字通り“消化不良”? あの取材を思い出すたびに、The Rolling Stonesのアルバム『山羊の頭のスープ』の収録曲「悲しみのアンジー」が頭に鳴り響くのです。山羊の食べ過ぎに注意しましょう。トホホ……。

(幻冬舎 C)

森は知っている

吉田 修一  
定価(本体1500円+税)
幻冬舎