日曜日たち

2003
講談社
自然消滅したかつての恋人をふと思い出す30歳無職の男、巻き込まれ人生を続ける早稲田卒のクラブのボーイの一大決心、暴力を振るう男から逃げるため自立支援センターにやって来た女が見つけた生きる道、そして彼らと交錯する二人の幼い兄弟。東京に暮らす5人5様の日曜日と、その日曜日のひとときに遭遇する、親を求めさまよう兄弟の様が綴られる連作短編集。誰にでも等しくおとずれる日曜日にある、都市生活者の哀しみや寂しさ、そして希望を描く。人生、嫌なことばかりじゃない。読後はそんな風に思える一冊である。
短編小説と長編小説の面白さが、かけ算されて味わえる連作短編集の極致です。単行本も文庫も装丁がかっこいいですよね。「これはおれの日曜日だ」と思って読ました。ところで、吉田さんは謎の多い方です。私は、ソウル、香港、上海、バンコク、ブータンといろいろな場所に同行しましたが、吉田さんが仕事以外、日曜日に何しているか全然知りません。何をしてるんですか?

(講談社 S)

『日曜日たち』

吉田 修一  
定価:470円(税込)
談社文庫

『日曜日たち』
 [単行本]

吉田 修一  
定価:1,365円(税込)
談社社
TW

『星期天們』

吉田 修一  
麥田
books.com.tw
KR

『일요일들』

요시다 슈이치
북스토리
kyobobook.co.kr